東急不動産とアイ・グリッド・ソリューションズは2026年8月7日、屋根上太陽光オンサイトPPA事業の拡大に向け、第2号ファンド「TLC VPP2合同会社」を設立したと発表しました。累計300MWの開発・保有を見据え、今後100億円規模の出資を実行する計画です。
1号73MWに続く取得・保有の受け皿
両社は2023年11月に第1号の「TLC VPP合同会社」を設立し、アイ・グリッドが開発・譲渡する屋根上太陽光発電所を継続的に取得してきました。1号ファンドへの組み入れは2026年6月末時点で約73MWに達し、3年間で100MWという当初目標に向けて進んでいます。
2号ファンドは、2026年以降の3年間で新たに200MWを開発する目標の受け皿となります。アイ・グリッドが商業施設、工場、物流施設などの屋根で案件を開発し、ファンドへ譲渡します。ファンドが長期保有することで、開発会社は資金を回収して次の案件へ再投資しやすくなります。
分散型太陽光を金融基盤で拡大
オンサイトPPAは、需要家が初期投資を負担せず、施設内で発電した電力を長期契約で購入する仕組みです。屋根上を活用するため新たな土地造成を抑えられ、発電電力を需要地で直接消費できる利点があります。一方、1件当たりの規模が比較的小さく、案件開発、契約、保守を多数束ねる必要があります。
今回の2号ファンドは、分散する小規模案件をポートフォリオ化し、長期資金と結びつけるものです。両社は施設内の自家消費に加え、余剰電力の循環・活用も進める方針です。今後は200MWの追加開発ペース、出資の実行状況、需要家の信用リスク、発電実績を束ねた運用効率が事業拡大の焦点となります。