福島県浪江町は、2026年8月7日、トヨタ紡織が開発した水素燃料電池自転車を一般のレンタサイクル利用者へ貸し出す約3カ月の運用実証を発表しました。町によると、同型車を自治体が約3カ月走行試験するのは国内初です。
TATSUNO BASEで予約制貸し出し
貸出期間は8月7日から11月7日までです。古民家とキャンプ場を組み合わせた「TATSUNO BASE」内のまちづくりなみえで、午前9時から午後6時まで利用できます。水曜、日曜、祝日は対象外で、事前予約が必要です。利用条件は13歳以上、身長156cm以下、体重90kg以下となっています。
実証ではトヨタ紡織が水素燃料電池自転車と水素充填機を提供し、一般社団法人まちづくりなみえがレンタサイクルを運営してデータを提供します。町民に加え、浪江町を訪れる人も対象とし、観光・日常移動に水素モビリティーを組み込む運用を確かめます。
地域の水素利用を身近な移動へ
浪江町は「なみえ水素タウン構想」の下、地域でつくったエネルギーを地域で使う取り組みを進めてきました。今回の実証は、水素利用を産業設備だけでなく短距離交通へ広げる試みです。
一方、発表では貸出台数、想定走行距離、水素消費量、評価指標は明らかにされていません。今後の事業化を判断するには、稼働率や充填・保守の負担、利用者の受容性を含む実証結果の開示が焦点になります。