サーラエナジーは、静岡県浜松市で「サーラ浜松蓄電所」の運用を開始しました。設備は出力11.4MW、容量69.6MWhの大規模系統用蓄電所で、長時間の充放電に適したNAS電池を採用しています。サーラグループが蓄電所を保有し、中部電力ミライズが電力市場での運用を担います。
NAS電池で長時間の需給調整に対応
NAS電池は、ナトリウムと硫黄を用いる定置用蓄電池で、大容量化しやすく、長時間の電力貯蔵に向く特徴があります。太陽光の発電量が多い昼間や需要が低い時間帯に充電し、夕方など需要が高まる時間帯に放電することで、再エネ電力の有効利用と系統の需給安定化を支えます。運用では、電池の温度管理や安全対策を徹底しながら、設備性能を長期に維持することが重要です。
中部電力ミライズが複数市場で最適運用
中部電力ミライズは、卸電力市場、需給調整市場、容量市場などの価格・需給情報を基に充放電を最適化します。設備保有者と運用者が役割を分担することで、サーラエナジーは地域インフラ事業の知見を生かした設備管理に注力し、中部電力ミライズは市場取引と需給管理のノウハウを提供します。69.6MWhの長時間容量をどの市場で配分するかが収益性を左右し、今後の大規模蓄電所事業のモデルケースとなります。