電源開発(Jパワー)は、福岡県北九州市で「響灘蓄電所」の建設工事を開始しました。Jパワーが国内で手掛ける初の系統用蓄電池案件で、出力10MW、容量43MWhのリチウムイオン電池を設置します。運転開始は2028年4月を予定し、同社の若松研究所構内に整備します。
既存拠点を活用して大型蓄電所を開発
建設地は、Jパワーが長年エネルギー技術の研究を行ってきた若松地区です。既存の事業拠点と系統接続環境を活用し、蓄電設備、受変電設備、制御システムを整備します。蓄電所は電力需要と再エネ発電量に応じて充放電し、電力系統の周波数維持や需給バランスの改善に寄与します。太陽光や風力の出力変動を吸収する調整力としての利用が中心です。
発電事業の知見を蓄電池運用へ展開
Jパワーは水力、火力、風力などの発電設備を運用してきた知見を生かし、蓄電池を卸電力市場、需給調整市場、容量市場で活用する方針です。大規模系統用蓄電所では、充放電戦略による収益性に加え、電池劣化の管理、安全対策、長期保守が事業性を左右します。響灘蓄電所の建設と運用を通じてノウハウを蓄積し、今後の蓄電池事業拡大につなげる考えです。