カナデビアは2024年11月19日、PEM型水電解装置の中核部品となるスタックの量産工場を山梨県都留市に建設すると発表した。約80億円を投じ、2028年度の完成を予定する。
発表の要点
年間生産能力は1GWで、電力消費量5kWh/Nm3の前提では年間約15万7,000トンの水素製造能力に相当する。操業開始時は約100人の雇用を見込む。水素関連事業の売上高を2030年代に1,000億円、2040年代に2,000億円へ伸ばす方針だ。
事業・政策上の意味
国内で大型電解装置の供給力を整備することは、再エネ由来水素の導入拡大と装置調達の安定化につながる。工場完成までに量産歩留まり、部材供給、顧客案件の形成を進め、1GWの能力を需要に結びつけられるかが焦点となる。
今後の確認点
発表で示された設備規模、開始時期、契約条件や数値目標が、実際の運転・取引・制度運用でどのように実現するかが次の確認点となる。稼働開始、対象拡大、実証結果、制度改定などの後続発表を継続して確認する必要がある。一次情報に示されていないコスト、契約単価、実績値は推測せず、事業者・自治体・官公庁の追加開示に基づいて計画と実績を区別することが重要だ。