NEDOは、2024年9月24日、食用に適さないココナッツオイルを原料に、100%バイオマス由来の持続可能な航空燃料(SAF)の製造に成功したと発表しました。食料と競合しにくい油脂を活用し、航空分野のライフサイクルGHG排出削減と原料多様化を目指します。
非食用油脂を航空燃料へ転換
製造では、原料油に含まれる不純物を除去し、水素化処理や分解・異性化などを通じて航空燃料留分へ変換します。化石由来成分を混ぜない100%バイオマス由来燃料として、品質や燃焼特性を確認しました。ココナッツ産地で未利用となる低品質油を使えれば、地域の廃棄物削減と収入源にもつながります。
認証・量産・原料確保が商用化の鍵
航空機で広く使うには国際燃料規格への適合、安定した原料トレーサビリティ、継続運転、製造コスト低減が必要です。NEDOは技術実証を通じて製造条件と品質管理を確立し、既存製油所や燃料供給網への接続を検討するとしています。国産SAF供給目標に向け、廃食油だけに依存しない原料ポートフォリオを広げる取り組みです。