日機装は2024年9月9日、火力発電所向けに開発したモータ容量132kWの液体アンモニア用ポンプについて、液体アンモニアと温度帯が近いLPGを使った性能試験に成功したと発表しました。設計値どおりの送液性能と、低温環境下での機器健全性を確認しました。
漏えいを抑えるサブマージド構造
ポンプとモータを液中に沈めるサブマージド構造を採用し、液体アンモニアがタンク外へ漏れる経路を減らしました。腐食性のあるアンモニアからモータを守るキャンドモータを組み合わせ、この構造では世界最大級となる132kWまで大型化しています。火力発電所の貯蔵タンクからボイラ設備へ燃料を送る用途に適合する規模です。
2026年の市場投入を計画
試験では液体アンモニアのマイナス33度に近いマイナス42度のLPGを使い、金属部品の収縮など低温特有の影響を確認しました。日機装はキャンドモータポンプとLNG基地向けクライオジェニックポンプの技術を融合し、大容量移送に対応しました。2026年の市場投入を計画し、将来はアンモニア混焼率の引き上げや大型貯蔵タンク用途へ展開します。燃料アンモニアの製造・輸送・貯蔵・利用を支える機器として、安全性と信頼性の実証を重ねます。