クボタは、2024年8月8日、大阪府枚方市の枚方製造所で石油化学・水素関連市場向け反応管の生産設備を更新すると発表しました。2023年に決めた増設と合わせた投資額は約100億円で、2030年までに溶解・鋳造能力を現状の約230%へ引き上げます。
既存の溶解設備や電気炉、鋳造設備を最新鋭機へ置き換え、工場建屋も補強します。更新部分への投資は約40億円。2025年に着工し、2030年の稼働開始を予定しています。
耐熱鋳鋼管を石化プラントへ
反応管は、高温・高圧下で原料を熱分解・改質する耐熱鋳鋼製パイプです。クラッキングコイルはエタンやナフサからエチレン、プロピレンを製造する工程に、リフォーマーチューブは天然ガスなどから工業用水素を取り出す工程に使われます。
クボタは管内のらせん状突起でガスを混合する「MERT」や、特殊被膜で長寿命化する「AFTALLOY」を展開しており、同社調べで反応管の世界シェアは首位としています。
アンモニア分解・水素還元製鉄も視野
反応管の製造技術は、アンモニア分解による水素製造設備や、水素還元製鉄プラント向けにも応用が見込まれます。公表資料では世界の水素需要を2040年に年1億3,650万トンとする見通しを示しました。
既存の石油化学需要に対応しながら、水素関連の新規需要を取り込める生産体制を整えます。増産ラインと更新設備を計画通り立ち上げ、品質と生産効率を両立できるかが焦点です。
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