タダノは、2024年7月4日、デンマークの風力発電機メーカーVestasと、洋上風車V236専用のメンテナンス用「ナセルクレーン」を開発・販売するグローバル協業を発表しました。MHIベスタスジャパンが両社を仲介し、7月3日に東京のデンマーク大使館で調印しています。
ナセルクレーンは風車上部のナセルに搭載し、運転開始後の点検や部品交換などに使う設備です。V236は15MW級の大型洋上風車で、クレーンには洋上の強風、塩分を含む環境、長期間の設置に耐える性能が求められます。
強風・塩害への耐久性を重視
製品仕様は非公開ですが、両社は高い耐久性とメンテナンス性を主要要件に据えます。タダノが建設用クレーンで培った構造設計や安全技術を活用し、Vestasの風車仕様と保守作業に合わせた専用機を開発するとしています。
大型風車では、ナセル内外の機器交換に必要な揚重設備を常設することで、保守船や大型外部クレーンへの依存を抑えられる可能性があります。稼働率の確保とO&M費用の管理に直結する装置です。
世界市場で開発・販売へ
今回の合意は日本国内に限らず、Vestasが展開する海外案件も視野に入れた協業です。タダノは中期経営計画で脱炭素化を成長戦略に位置付けており、風車保守用クレーンを新たな製品領域として展開します。今後は設計、試作、評価を経て販売につなげる計画です。
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