王子HD、2027年3月期1Qは最終黒字へ転換—原燃料高下の採算改善を検証

王子ホールディングス株式会社は、2026年8月5日、2027年3月期第1四半期決算を発表しました。売上高は前年同期比2.4%増の4,685億円、営業利益は4.8%増の38億円となり、最終損益は前年の赤字から31億円の黒字へ転換しました。

増収でも営業利益率は低水準

売上規模は拡大した一方、営業利益率は1%を下回り、原燃料、物流、人件費の上昇を価格改定や生産効率で吸収できるかが課題です。経常損益も前年同期の赤字から56億円の黒字となり、為替や持分法損益を含む営業外収支の改善が利益回復を支えました。

通期60億円ではなく600億円計画への進捗

会社は通期売上高1兆9,400億円、営業利益600億円を計画しています。第1四半期の営業利益は通期計画に対して低い進捗で、需要期や市況改善を織り込んだ後半偏重の達成力が焦点です。投資家は生活産業資材、機能材、資源環境ビジネスの事業別採算と、海外パルプ市況、価格改定の浸透を確認する必要があります。

また、会社が今後開示する定量目標と実績の差、成長投資を営業キャッシュフローで賄えるかも継続的な確認項目です。

四半期ごとの進捗確認が必要です。

出典

王子ホールディングス「2027年3月期第1四半期決算短信」

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