株式会社レゾナックは、2026年7月28日、シンガポールのハードディスク用メディア拠点に約150億円を追加投資すると発表しました。AI普及で増えるデータ保存需要に対応して生産能力を引き上げ、製品価格の改定も進めます。

大容量ストレージの需要増に先行
生成AIの学習・推論では大量のデータを長期間保存する必要があり、データセンター向け高容量HDDの需要が拡大しています。メディアは記録密度と信頼性を左右する基幹部材です。追加投資は既存拠点を活用するため、新工場より立ち上げを早めやすく、需要期に供給量を合わせる狙いがあります。
数量と価格の両輪が採算を左右
能力増強は成長機会である一方、需要が想定を下回れば減価償却負担が利益を圧迫します。価格改定の浸透は原材料・エネルギー・設備コストの回収に不可欠です。投資家は増強後の稼働率、顧客との長期契約、HDD1台当たりのメディア搭載枚数に加え、フラッシュメモリーとの用途分担を確認する必要があります。
また、会社が今後開示する定量目標と実績の差、成長投資を営業キャッシュフローで賄えるかも継続的な確認項目です。
四半期ごとの進捗確認が必要です。