クラレノリタケデンタルは2026年8月7日、愛知県みよし市の三好事業所で歯科材料用無機系材料の新製造ラインが稼働したと発表しました。クラレとノリタケカンパニーリミテドの合弁会社で、投資額は約27億円です。増設分は年60トンで、既存設備と合わせた年産能力を300トンへ引き上げます。
デジタル歯科の需要増に対応
対象はセラミックやジルコニアなど、歯科修復材の性能を左右する無機系材料です。CAD/CAMを使うデジタル歯科の普及に伴い、とくに北米を中心に需要が伸びています。新ラインは将来の追加増強も想定し、最大年490トンまで拡張できる設計としています。
高付加価値材の供給力を拡大
歯科材料は認証や品質要求が高く、顧客との長期関係を築きやすい分野です。投資家にとっては、増設分の稼働率、北米販売の伸び、原材料・エネルギー費、設備投資回収が焦点です。クラレの樹脂技術とノリタケのセラミックス技術を生かし、数量増だけでなく製品構成の高度化で利益率を高められるかが重要となります。