鹿島建設は2026年7月17日、建設ICTシステムを開発する演算工房の全株式を取得し、8月末をめどに完全子会社化すると発表しました。演算工房は山岳トンネル向け測量システムで国内トップクラスの実績を持ち、導入現場数は約3,900に達します。
現場データと開発人材を取り込む
演算工房は25年以上にわたり、トンネル測量や施工管理の製品を開発してきました。鹿島は149人の技術人材、製品群、顧客基盤をグループへ迎え、施工現場の課題をソフトウエアへ反映する速度を高めます。外部調達だけに頼らず、ハード、測量、クラウドを一体で設計できれば、自動施工や遠隔管理の展開を進めやすくなります。
内製化と外販の両立が焦点
買収効果は鹿島の工事原価削減に加え、他社現場への製品販売と保守収入を伸ばせるかで決まります。演算工房の既存顧客との中立性を保ちつつ、トンネル以外の土工やインフラ維持管理へ用途を広げられれば、市況変動を受けにくい収益源になります。買収後の開発投資、導入件数、外販売上の伸びが評価点です。