大成建設は2026年8月6日、2027年3月期第1四半期の売上高が前年同期比18.4%増の5,212億1,500万円、営業利益が15.3%増の453億1,700万円になったと発表しました。経常利益は11.5%増の458億6,300万円、純利益は4.8%増の309億900万円でした。
建築事業の採算改善が増益を支える
全部門で売上高が前年同期を上回り、とりわけ建築事業の完成工事高拡大と利益率改善が営業増益につながりました。大型案件では受注時から完成までの期間が長く、資材価格や外注費の変動が採算を左右します。採算を重視した選別受注と設計変更・価格改定の効果が、今後も利益率に反映されるかが重要です。
受注残の質と施工能力が焦点
豊富な手持ち工事は将来売上を支える一方、技能者不足や工期集中はコスト上昇要因です。第1四半期の増収率が営業増益率を上回ったことから、投資家は売上規模だけでなく完成工事総利益率の推移を確認する必要があります。建築と土木の案件ミックス、海外事業、政策保有株式の縮減を含む資本効率改善が通期評価を左右します。