フラウンホーファー太陽エネルギーシステム研究所は2024年8月6日、ドイツの電源別発電コストを比較し、太陽光と蓄電池を組み合わせた設備が石炭・ガス火力より安価になり得るとの試算を発表しました。2024年の現状に加え、建設・運転費の変化を織り込んだ2045年までの見通しを示しました。
太陽光・陸上風力は4.1~9.2セント
地上設置型太陽光と陸上風力の均等化発電原価は1kWh当たり4.1~9.2ユーロセントで、比較対象の中で最も低い水準でした。太陽光・蓄電池の組み合わせは6.0~22.5セントで、蓄電池価格が400~1,000ユーロ/kWhと幅広いことや、設備費、日射量の差が結果に反映されています。
変動電源には柔軟な補完電源も必要
2045年には地上設置型太陽光が3.1~5.0セント、小規模な太陽光・蓄電池が7~19セントまで低下する可能性を示しました。一方、高再エネ比率の電力システムには蓄電池のほか、バイオガスや水素火力など柔軟に動く予備電源も必要です。均等化発電原価は発電設備単体の平均コスト指標であり、系統増強や需給調整を含むシステム全体の費用とは分けて読む必要があります。
出典:Fraunhofer ISE・Photovoltaik mit Batteriespeicher günstiger als konventionelle Kraftwerke