双日は2026年7月31日、2027年3月期第1四半期の連結純利益が前年同期比43.4%増の302億2,200万円になったと発表しました。売上高に相当する収益は39.3%増の8,342億4,900万円、税引前利益は64.8%増の411億1,700万円でした。通期純利益予想1,300億円に対する進捗率は23.2%です。
化学とリテールが利益を押し上げ
化学部門の純利益は110億5,300万円で、メタノール市況や国内事業、トレードが寄与しました。リテール・コンシューマーサービスは43億700万円となり、たばこ事業とベトナムの業務用食品卸が伸長。一方、金属・資源や生活産業・アグリビジネスは減益で、部門間の差が広がりました。
投資拡大と財務余力を点検
会社は通期予想と年間配当180円を据え置きました。純有利子負債は1兆1,711億円へ増え、ネットD/Eレシオは1.02倍です。大型案件への投資を進める局面だけに、上期以降の利益進捗と営業キャッシュフロー、資産入れ替えによる財務規律が評価の焦点となります。
第1四半期は年間計画の4分の1に近い一方、商社利益は市況や案件売却で季節変動します。化学とリテールの増益が一過性でないか、資源部門の減益を他部門で吸収できるかを上期決算で確認する必要があります。