NEDOは、2024年8月5日、ベトナム南部ティエンザン省で、固体酸化物形燃料電池(SOFC)を活用する省エネルギー型エビ養殖システムの実証運転を本格的に開始したと発表しました。7月24日に開所式を行い、現地企業TH AQUAの養殖施設で2025年度まで技術と事業性を検証します。
廃棄物由来のバイオガスで発電
養殖池から出る汚泥と、周辺で発生するレモングラスの残さを発酵させ、生成したバイオガスをSOFCへ供給します。得られた電力を水質管理や給餌などに利用し、廃棄物処理とエネルギー供給を一体化します。日本由来のSOFCをエビ養殖に組み込む実証は初めてで、停電や電力品質の課題がある地域でも安定稼働を目指します。
IoTで生育環境と電力を最適化
水温、溶存酸素、給餌量などをセンサーで把握し、養殖環境と設備運転を最適化します。ベトナムではエビ養殖の拡大に伴い、排水・汚泥による環境負荷や電力消費が課題です。地域の未利用資源を燃料に変え、効率の高い燃料電池とデジタル管理を組み合わせることで、生産性向上と温室効果ガス削減の両立を検証します。