【木質バイオマス】生野銀山バイオマス発電所、兵庫県朝来市で900kW設備を竣工

シン・エナジーは2024年6月21日16時20分、兵庫県朝来市で生野銀山バイオマス発電所の竣工式を18日に実施したと発表しました。地元の未利用材を100%使う木質ガス化熱電併給設備で、発電出力は900kWです。

年7,000MWhをFITで売電

設備はドイツ社製の150kW熱電併給装置6台を連結し、年間約1万トンの兵庫県産未利用材を木質チップにして使います。年間発電量は約7,000MWhで、一般家庭約1,770世帯分に相当し、2024年7月から関西電力送配電へFITで全量売電する計画です。発電効率は28%、発電時の熱を燃料製造工場で木質チップの乾燥に利用した場合の総合エネルギー効率は最大83%を見込みます。地元事業者が事業会社の66%、シン・エナジーが34%を出資し、地域主導で運営します。

林業と熱利用を地域内で循環

朝来市は森林率が高い一方、木材価格の変動、担い手の減少、高齢化により森林資源を十分に使いにくい課題があります。未利用材を長期に買い取れば、間伐や搬出の収入を支え、森林整備と燃料供給を結び付けられます。余剰の木質チップは近隣の熱需要施設で使い、ガス化で生じるバイオ炭は農業利用を検討します。今後は燃料の調達半径、含水率、設備稼働率、熱利用率、灰・バイオ炭の用途を継続して示すことが重要です。発電量だけでなく森林整備面積、林業雇用、地域への支払いを測れば、地産地消型バイオマスの効果を総合的に評価できます。小規模分散型設備を安定運転する保守人材の育成と、部品故障時の代替供給体制も、地域内で事業を継続する条件になります。燃料価格の変動への備えも必要です。長期契約の設計も重要です。

出典:シン・エナジー発表

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