秋田市は2024年6月3日、北九州市と洋上風力発電関連産業の都市間連携を進めることで合意したと発表しました。両市長が会談し、関連企業や研究機関などが参加する連携フォーラムを設け、サプライチェーン形成や人材育成を共同で進める方針を確認しました。
港湾都市の知見を相互に活用
秋田市は秋田港周辺で国内初の大規模な商用洋上風力が稼働し、北九州市は北九州港を拠点に洋上風力の総合拠点化を進めています。両市は、発電設備の建設、運転保守、部品供給、港湾利用に関する企業情報や施策を共有し、地域企業の参入機会を広げます。着床式だけでなく将来の浮体式も視野に入れ、港湾インフラや施工体制に必要な条件を整理します。地域で生まれた電力の地産地消、技術者の育成、産業観光なども連携分野に挙げています。
地域企業の受注と雇用につなげる
洋上風力は部品点数が多く、調査から撤去まで長い事業期間を持つため、建設業、機械・電気機器、物流、保守サービスなど幅広い産業に波及します。一方、案件ごとに必要な認証、品質、安全基準が異なり、地元企業が単独で参入するには情報と実績が不足しがちです。フォーラムが発注見通しや要求仕様を早期に共有し、二地域の企業間で共同提案や人材交流を促せば、国内供給網の厚みを増せます。今後は参加企業数だけでなく、商談件数、受注額、資格取得者数、域内調達率などを指標として公開し、都市間連携の効果を継続的に検証することが重要です。さらに、両市が案件形成の時系列や港湾利用の実績を共有すれば、参入を検討する企業は設備投資や採用の時期を判断しやすくなります。連携を単発の交流で終わらせず、定期的な案件情報の更新につなげる必要があります。
出典:秋田市長記者会見