【ヒートポンプ給湯】蓄熱センター、昼間沸き上げがCO2とコストで優位と試算

ヒートポンプ・蓄熱センターは2024年7月10日、住宅設備の二酸化炭素排出量とコストを比較し、ヒートポンプ給湯機を昼間に沸き上げる構成が戸建て住宅で最も優位との試算結果を公表しました。

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太陽光の自家消費と高い機器効率を反映

試算は給湯方式としてヒートポンプの昼間・夜間運転、ハイブリッド、燃料電池、潜熱回収型ガス給湯器を比較し、暖冷房や調理も含む住宅設備全体を評価しました。昼間の外気温が夜間より高い場合、ヒートポンプは少ない電力で湯を沸かせます。屋根上太陽光の発電を自家消費すれば、買電と排出も抑えられます。機器費と工事費を平均使用年数で年換算し、エネルギー料金を加えた年間コストでも昼間沸き上げが有利となりました。集合住宅を含む複数の地域・設備条件でも感度を確認しています。

2050年に一次エネルギー29%削減を見込む

センターはヒートポンプ給湯機の普及、機器効率の改善、電源の低炭素化を織り込み、日本全体の2050年度を試算しました。普及率と効率を現状のまま固定するシナリオに比べ、一次エネルギーを原油換算で約860万キロリットル、29%削減し、二酸化炭素を約2,900万トン、85%削減するとしています。昼間へ需要を移す運転は、太陽光の余剰を吸収するデマンドレスポンスとしても機能します。実際の効果は地域、料金、家族構成、太陽光容量で変わるため、制御の標準化と利用者に分かりやすい料金設計が必要です。この動きは、個別設備の導入にとどまらず、資源調達、運用、保守、環境価値、地域との役割分担まで含む事業モデルを具体化するものです。実績データと費用対効果を継続して確認し、関係者が再現できる条件を整理することが、次の案件への展開につながります。

出典:ヒートポンプ・蓄熱センター発表PDF

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