東陽テクニカは2024年7月12日10時30分、テュフ ラインランド ジャパンと提供するEV充電評価サービスを北米充電規格NACS(SAE J3400)へ拡張し、7月24日から受託を開始すると発表しました。
急速・普通充電のNACS車両を屋内で評価
試験は東京都江東区の東陽テクニカR&Dセンター内「EV充電テストラボ」で行います。急速充電と普通充電の双方に対応し、NACSに加えてCCS Type1・Type2、CHAdeMO、中国GB/Tなど主要規格を評価できます。電源設備は最大1,000V、500A、350kWで、規格適合性やEVと充電器の通信、異常時の動作を確認します。屋内で実車を使えるため、発売前の車両や開発中製品も高い機密性を保って試験できます。テュフが安全試験・認証の知見を、東陽テクニカが計測技術を提供します。
北米向けEV開発の相互接続性を国内で確認
NACSは北米で採用を表明する自動車メーカーと充電事業者が増え、SAE J3400として標準化が進みました。日本のメーカーが北米向け車両を開発する場合、コネクター形状だけでなく、通信、温度管理、充電停止、再接続などを規格に沿って確認する必要があります。国内で評価できれば海外試験の期間と費用を抑え、設計修正を早められます。当初はEV側のNACS評価を対象とし、充電器側は準備を進めます。規格改定への追随と、実際の充電網で生じるメーカー間差異の再現がサービス価値を左右します。この取り組みは、設備や技術の性能だけでなく、運用データ、安全性、保守体制、関係者間の役割分担を具体化する点に意味があります。実証や初期運用で得られる知見を公開し、導入条件と費用対効果を明確にできれば、同種案件への横展開を後押しします。
出典:東陽テクニカ発表