九州電力は2024年7月1日、マンション向けEV充電サービス「PRiEV」で使用する電気を、九州エリアでは原則として全て再生可能エネルギー由来に切り替えたと発表しました。集合住宅の各駐車区画で専用充電器を利用できます。
専用区画・アプリ操作・直接契約を組み合わせ
PRiEVはマンション駐車場の各区画に入居者専用の充電器を設置し、利用者がアプリで充電を操作するサービスです。九州電力が利用者と直接契約するため、管理組合の請求や運用負担を抑えられます。九州ではサービス向けに調達する電気を原則再エネ由来とし、走行時に排ガスを出さないEVの充電段階でも環境負荷を下げます。ただし、高圧一括受電マンションなど、九州電力が小売事業者からサービス用電気を直接購入できない物件は対象外です。物件ごとに配線容量や契約条件を確認します。
環境配慮型マンションとEV普及を同時支援
集合住宅は共用設備の合意形成、電気容量、利用料金の精算が壁となり、戸建てよりEV充電器の整備が遅れやすい状況です。専用充電器と直接契約を組み合わせれば、利用者の利便性と管理側の負担軽減を両立できます。再エネ由来電力は、実質100%再エネを掲げるマンション開発の付加価値にもなります。九州電力は首都圏でも同様の電気を提供できるよう検討します。普及には、複数台の同時充電を抑える制御、既存物件への低コスト施工、再エネ価値の調達方法を明確にすることが重要です。この取り組みは、設備や技術の性能だけでなく、運用データ、安全性、保守体制、関係者間の役割分担を具体化する点に意味があります。実証や初期運用で得られる知見を公開し、導入条件と費用対効果を明確にできれば、同種案件への横展開を後押しします。
出典:九州電力プレスリリース