経済産業省とNEDOは、グリーンイノベーション基金の「浮体式洋上風力発電実証事業」で、秋田県南部沖と愛知県田原市・豊橋市沖の2案件を実施事業者として選定しました。大容量風車を実海域に設置し、浮体・係留・施工・運転保守を一体で検証します。
秋田と愛知で異なる技術を検証
秋田県南部沖は丸紅洋上風力開発を幹事とし、東北電力、ジャパン マリンユナイテッド、東洋建設などが参画しています。15MW超の風車2基とセミサブ型浮体を計画しています。愛知県沖はシーテックを幹事に、カナデビア、鹿島建設、北拓などが連携し、12~15MW級の風車1基とハイブリッドセミサブ型浮体、係留・保守技術を実証します。
国産サプライチェーンと低コスト化へ
浮体式は水深の深い海域にも展開できる一方、浮体量産、港湾施工、海底ケーブル、O&Mのコスト低減が課題です。2案件では国内企業の技術を組み合わせ、商用化に必要な信頼性と量産性を確かめます。政府が掲げる洋上風力導入拡大に向け、実機データを産業基盤づくりへつなげる狙いです。