NECは2026年7月3日、Lightstorm、Microsoft、Singtel、Tata Communicationsで構成される企業コンソーシアムと、インド・マレーシア・シンガポールを結ぶ海底ケーブルシステム「I-2SEA(India-Southeast Asia)」の供給契約を締結したと発表しました。I-2SEAは総延長約3,600kmにおよぶ光海底ケーブルシステムで、運用開始は2029年を予定しています。
生成AIやクラウドサービスの普及にともない、世界各地でデータセンターの整備が拡大しており、それに伴う大容量通信需要への対応が急務となっています。今回の供給契約は、こうした需要の高まりを受けたもので、地域内の接続性向上や通信ルートの多様化、ネットワークの強靭化に貢献するとしています。
接続地点とデータセンター拠点の広がり
I-2SEAは、インド東海岸のハイデラバードやチェンナイなど、ハイパースケーラーのデータセンターが集積する地域を接続地点としています。これらの都市では近年、クラウド事業者によるデータセンターの新設が相次いでおり、大容量の通信インフラをどう確保するかが課題となっていました。
あわせて、マレーシアの首都クアラルンプールと、クラウド相互接続やAI活用のデジタルハブとして存在感を高めているシンガポールも接続地点に含まれます。3つの拠点を結ぶことで、東南アジア地域における通信ルートの選択肢が広がり、既存ルートの混雑や障害への備えにもつながると見込まれています。
NECが積み重ねてきた海底ケーブル事業の実績
NECは海底ケーブル事業に60年以上携わっており、これまでに地球約11周分にあたる45万kmを超える海底ケーブルを敷設してきました。今回のI-2SEAプロジェクトも、こうした長年の実績を土台に進められる見通しです。
発表では、NEC海洋システム事業部門長の植松智則氏のコメントも紹介されており、生成AIやクラウド需要の拡大を背景に、同地域の通信インフラ強化に向けたNECの取り組み姿勢が示されています。
出典:NECプレスリリース