世界カカオ財団(WCF)は、2026年7月8日、Alliance of Bioversity International and CIATと共同で、カカオ供給網の森林破壊リスクを評価する新たな方法論を公表しました。企業間で評価の透明性と一貫性を高めます。

6分野の手順を標準化
方法論は、農園位置情報、森林基準図、基準日、森林損失の検出、リスク分類、検証・報告など6つの主要分野を整理しました。衛星データや地理情報の選び方が異なると、同じ農園でも評価結果が変わるため、最低限そろえるべき条件と判断手順を示します。
カカオ生産地では小規模農家が多く、農園境界や所有情報が不完全な場合があります。方法論はデータの不確実性を隠さず、追加調査や現地確認が必要なケースを区別します。単純な排除ではなく、農家支援と改善措置につなげることも重要です。
規制対応と農家保護を両立
森林破壊を伴う商品の市場流通を防ぐ規制が各国で進み、企業には原産地までの追跡とリスク評価が求められています。共通手法は重複調査を減らし、取引判断の公平性を高める可能性があります。WCFは業界での利用を広げ、実務経験を踏まえて改善していく考えです。
出典
WCF and the Alliance publish cocoa-sector methodology for deforestation risk assessment