G7、金融機関のサイバー被害後の再接続手順を公表 6段階で復旧

G7サイバー・エキスパート・グループ(CEG)は、2026年7月31日、重大なサイバーインシデント後に金融機関などが外部ネットワークへ安全に再接続するための技術的付属文書を公表しました。隔離後の復旧を段階的に進める実務上の考え方を示しています。

切断から復旧まで6段階

文書は、切断、評価、修復、保証、再接続、復旧の6段階で整理しています。感染拡大を防ぐための隔離、侵害範囲の把握、脆弱性や不正アクセス経路の除去、再接続前の安全性確認を順番に実施する考え方です。単に通信を戻すのではなく、証拠保全や監視強化、関係先との調整も求めています。

金融機関は決済網、市場インフラ、クラウド事業者、取引先など多数の外部組織と接続しています。このため再接続の判断を単独で行うと、残存する脅威を相互に拡散させる恐れがあります。付属文書は、経営層、技術担当、規制当局、第三者サービス事業者の役割を明確にする材料となります。

事前演習と情報共有が重要

復旧手順は事故後に初めて設計するのではなく、通常時から依存関係を把握し、判断基準や連絡経路を演習しておく必要があります。G7の枠組みは法的義務ではありませんが、国境を越えて接続する金融システムの共通実務として活用が見込まれます。

出典

G7 Cyber Expert Group Reconnection Framework: Best Practice Technical Annex

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