大崎電気工業は2025年5月21日、EV用急速充電器などに対応する直流電力量計「A9AA-RN11」を開発し、同年6月1日から受注を開始すると発表しました。定格電圧はDC450V、定格電流は350Aで、高出力化が進む90~180kW級の急速充電器への搭載を想定しています。
充電量に応じた従量課金に対応
A9AA-RN11は、EVへ供給した直流電力量を正確に計量します。特定計量制度に基づく届出を行えば、計量法の検定を受けた計器に代わる「特例計量器」として、充電電力量に応じた料金徴収や電力量の証明に利用できます。大崎電気は届出に必要な性能資料を提供し、導入事業者の手続きを支援します。
従来品から対応電流を拡大
同社が2024年に発売したDC450V・125Aの従来品に比べ、定格電流を350Aへ引き上げました。本体は100mm×96mm×65mm、質量0.4kgで、電流センサーを分離した構造により、急速充電器内部の限られた空間にも柔軟に設置できます。RS-485 Modbus通信にも対応し、充電設備の計量・管理システムとの連携を想定しています。
再エネ・蓄電設備にも展開
主用途はEV急速充電ですが、産業用太陽光発電設備や蓄電池に取り付け、発電量や充放電量を管理する用途も見込みます。EV充電サービスが時間課金から電力量課金へ移るなか、正確な直流計量は課金の透明性を支える基盤となります。