大阪ガスは2024年5月17日、大阪市此花区のごみ焼却施設「舞洲工場」で、再エネ由来水素と生ごみ由来バイオガスから合成メタン「e-メタン」を製造する実証設備の竣工式を開きました。大阪市と大阪広域環境施設組合の協力を得て、都市部の未利用資源を都市ガスの主成分へ転換し、既存の配管やガス機器で利用する地産地消型モデルを検証します。
生ごみ1トンから毎時5Nm3を製造
実証では、大阪市内のスーパーから1日1トンの生ごみを回収し、Daigasエナジーのオンサイト型バイオガス化システム「D-Bioメタン」でバイオガスを製造します。Daigasグループの再エネ電力を使う水電解装置でグリーン水素をつくり、大阪ガスのバイオメタネーション技術と日立造船のサバティエ反応設備により、バイオガス中のCO2と水素を反応させます。設備規模は毎時5Nm3で、製造したe-メタンは配管で輸送し、都市ガス機器で利用します。
万博会場へ移設、2030年の導入目指す
舞洲工場での実証は同年7月ごろまで行い、その後に設備を移設・試運転して、2025年4月から大阪・関西万博会場で実証する計画です。大阪ガスは、再エネ由来水素を合成メタンに変えることで、既存インフラを生かしながら熱需要を低炭素化し、追加的な社会コストを抑える考えです。実証後は設備を大型化し、2030年までに近畿圏を中心とするごみ焼却工場や食品加工工場への導入を目指します。本事業は環境省の「既存のインフラを活用した水素供給低コスト化に向けたモデル構築実証事業」に採択され、2022年4月から進めてきました。
出典:大阪ガス公式発表