スパークス・グループは2024年5月20日、子会社のスパークス・グリーンエナジー&テクノロジー(SGET)が北海道苫小牧市で進める再エネ水素製造所の整備工事について、同月9日に安全祈願祭を行ったと発表しました。水素の製造、貯蔵、輸送、利用までを地域内でつなぐサプライチェーンの構築を実証します。
廃棄物発電と太陽光で水素製造
製造所は、苫小牧市の廃棄物処理施設「沼ノ端クリーンセンター」に隣接する市有地へ水電解装置などを整備します。同施設の廃棄物発電と、新設する太陽光発電の電力を組み合わせ、年間最大100万立方メートルのグリーン水素を製造する計画です。電力は自営線で水電解装置へ直接送り、夜間に余る廃棄物発電の電力も活用します。系統制約を受けにくい電力調達と、設備稼働率の向上による製造コスト低減を同時に検証します。
寒冷地の灯油消費削減を狙う
製造した水素は高圧水素トレーラーで、市有施設のオートリゾート苫小牧アルテンや北海道曹達、トヨタ自動車北海道などへ運び、燃料電池、ボイラー、ストーブで利用する構想です。寒冷地で広く使われる灯油の消費削減と、地域内の水素需要創出を狙います。本事業は環境省の水素供給低コスト化に向けたモデル構築・実証事業に採択されました。SGETは同月中に工事を始め、年末の試運転を経て2025年1月から地元企業を含む複数の利用者への供給を目指すとしていました。実証名は「北海道を水素アイランドへ、電力系統に依存しない大規模再エネ水素サプライチェーン構築実証事業」です。