TMEICは2025年4月24日、高砂熱学工業から受注した「水素製造用IGBT方式整流器」3式を出荷したと発表しました。高砂熱学工業のPEM(固体高分子)型水電解装置「Hydro Creator」に組み込み、キリンビール北海道千歳工場で進めるグリーン水素の製造・利用実証に導入します。
水電解へ安定した直流電力を供給
整流器は交流電力を水電解に必要な直流へ変換する装置です。IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)を用い、高電流への対応力と耐久性を両立しました。TMEICは、水電解装置の負荷変動に合わせて高品質な直流電力を供給することで、水素製造の安定運転を支えます。3式の整流器は、それぞれのPEM型水電解装置へ組み込まれます。
ビール製造の熱を「グリーン蒸気」へ
千歳工場の実証では、再生可能エネルギー由来の電力で水素を製造し、ボイラー燃料として利用して製造工程に必要な蒸気をつくります。電力だけでなく熱需要の脱炭素化を検証する取り組みで、TMEICはパワーエレクトロニクス技術により水素製造設備の中核電源を担います。水電解装置メーカーと電力変換機器メーカーの分業による、工場向け水素システムの実装事例となります。
出典:TMEIC公式発表一覧