船級協会大手ビューロー・ベリタス(BV)は2026年7月27日、シンガポールのオフショア・海洋エンジニアリング大手シートリウムの子会社シートリウム・テクノロジー&イノベーションが計画する出力30MWの洋上データセンター構想に対し、基本承認(AiP)を付与したと発表しました。両社が今年のシンガポール海事週間で締結した覚書に基づく取り組みの一環です。
構想では、係留式の非自航バージ(はしけ)上に、5MWの独立モジュール「Data-in-a-Box」を6基搭載し、合計30MWの処理能力を実現します。各モジュールはIT機器、冷却システム、電力分配設備を一体化しており、天然の海水冷却を活用することで、陸上用地や電力が制約される沿岸地域でもAI・クラウド需要に対応できる設計です。BVは一般配置や冷却プロセスの流れ、初期安定性、海洋システム、安全面などを個別に技術審査し、概念設計段階からの独立した技術評価を提供しました。シートリウムは同構想を土台に、出力100MWの洋上データセンター構想の開発も進めており、大規模展開への道筋を描いています。
出典:Bureau Veritas grants Approval in Principle to Seatrium's 30 MW Floating Data Center concept