UPDATERは、2024年5月2日14時04分、石川県白山市の吉田酒造店が所有する水田に垂直型ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)設備を整備し、4月26日に竣工式を実施したと発表しました。発電した電力は、日本酒「手取川」などを製造する同酒造店が全量を自家消費し、酒造りの脱炭素化に活用します。
198枚のパネルで年間約9万3,700kWh
設備は2,428平方メートルの水田に太陽光パネル198枚を設置しました。設備容量は交流側79.6kW、直流側91.08kWで、年間発電量は9万3,721.32kWhを見込みます。農地では酒造好適米を栽培し、農業生産と発電を同じ土地で両立します。
パネルを東西向きに垂直設置するため、発電のピークは朝夕となります。既設の屋根上太陽光と組み合わせることで、日中の発電時間帯を広げやすい構成です。垂直型は積雪の影響を受けにくく、水田の上部空間が開くため、車高の高い農業機械を使える点も特徴です。
日本酒製造と地域防災に活用
吉田酒造店は、UPDATERの「みんな電力」による再生可能エネルギー100%プランと屋根上太陽光を既に利用しており、今回の設備を加えて自ら発電する電力を増やします。発電電力を日本酒の製造工程で使い、CO2排出量の削減につなげる考えです。
災害時には設備を地域の緊急用電源として提供する予定です。日本酒製造用の水源も利用できる製造期間には、電気と水の双方を地域へ提供する構想です。施工に関わったマッキンエナジージャパンは、兵庫県丹波市でも同様の垂直型設備を手掛けており、白山市の事例では酒米栽培と積雪地域での発電を両立できるかが注目されます。