ドイツの船用・産業用エンジン大手エバーレンス(旧MANエナジーソリューションズ、本社アウクスブルク)は2026年7月29日、米国の完全オフグリッド型ハイパースケールデータセンター向けに、天然ガスエンジン「18V51/60G」を24基、総出力480MW分供給する契約を締結したと発表しました。SCR触媒と酸化触媒により厳格な排出基準を満たしつつ、系統に頼らず稼働できる点が特徴です。

米国ではデータセンターの系統接続を数年単位で待たされるケースが常態化しており、エバーレンスのエンジンは現地で即座に独立電源を構築できる選択肢として提案されています。モジュール構成のため需要拡大に応じて段階的に増設でき、負荷変動にも数分単位で追従可能です。同社アメリカ地域電力部門責任者のヨハン・ストックス氏は「従来ガスタービンが主流だったこの市場で、中速エンジンは系統に直接アクセスできないデータセンター向けの有力な代替策になる」と述べています。51/60エンジンファミリーは世界で8GWの導入実績があり、ガス仕様は水素混焼率25%まで対応するH2レディ設計です。
納入は2026年半ばから、2段階に分けて実施し、データセンターの増設スケジュールに合わせて稼働させる計画です。
出典:Everllence to Supply 480 MW for Off-Grid Data Center in the U.S.