米ブラックロック、カーハート、フォード・モーター、グーグルの4社は2026年7月21日、熟練技能職(スキルドトレード)人材の育成と供給拡大を目的とした新連合「Alliance for America's Skilled Trades」の発足を発表しました。創設メンバー各社はすでにそれぞれ独自に、米国30州で技能人材育成の取り組みを支援しています。
2030年までに210万人分の職が不足の恐れ
米国では電気工事士や技術者、建築技能者など幅広い産業で人材需要が急増しており、2030年までに最大210万件の熟練技能職が人材不足で埋まらない可能性があるとされています。これらの職種はインフラ、エネルギー、製造業を支える重要な役割を担うほか、4年制大学の学位を必要とせず平均以上の賃金や退職貯蓄・医療保険といった福利厚生を得られる道でもあります。ブラックロック傘下のGlobal Infrastructure Partnersのバヨ・オグンレシ会長兼CEOは、インフラ投資の成功は技能人材の存在にかかっていると述べています。
3つの重点分野で連携
連合は、(1)認知度向上とアクセスしやすい道筋づくりによる技能職への人材供給ルートの構築、(2)実務訓練型の見習い制度・見習い前プログラムへの投資拡大、(3)労働組合や業界団体、教育・非営利団体とのパートナーシップ拡大、の3分野で取り組みを強化します。人材開発企業Burning GlassおよびJobs for the Futureとも提携し、人材ギャップを測定し進捗を追跡・共有する報告書を作成する予定です。
各社はすでに個別の資金拠出も表明しており、ブラックロックは5年間で1億ドル(5万人を対象)、カーハートは「For the Love of Labor」プログラムを通じ60超の団体を支援、フォードは2026年に3億ドル、グーグルは労働組合14団体・業界団体4団体を通じ20州超・30万人超の労働者を対象に5,000万ドルを、それぞれ技能人材育成に投じるとしています。
出典:BlackRock, Carhartt, Ford and Google Launch New Alliance to Expand Skilled Workforce Training