ドイツの大手電力会社RWE(本社:エッセン)の米州子会社RWE U.S. Offshoreは2026年8月6日、米内務省(DOI)との間で12億2000万ドルの和解金を受け取ることで合意したと発表しました。同社はこの和解により、ニューヨークバイト、カリフォルニア沖、ルイジアナ沖で保有していた洋上風力発電のリース権を放棄します。同社はこれらのリース取得と開発にすでに10億ドル以上を投じ、長年にわたり米連邦政府と協力しながら開発計画を進めてきましたが、米国内での事業許可取得の見通しが当面立たないと判断し、権益放棄に踏み切りました。和解によって確保した資金は、より確実性をもって推進できるエネルギー事業へ振り向けるとしています。
和解金をLNG・ガス事業に再投資
RWEアメリカスは和解金の一部として9億ドルを投じ、ルイジアナLNGプロジェクトの間接16%持分を取得し、ターミナル建設費用に充当します。さらに3億ドル規模のガスタービン予約契約を締結し、将来の発電容量を確保するとともに、米国内で15件の天然ガスピーカー発電プロジェクトのパイプラインを構築中です。これらの投資は信頼性の高い電力供給と雇用創出、系統の安定性強化につなげる狙いです。
米国事業全体では170億ユーロ規模の投資を継続
洋上風力からは撤退する一方、RWEアメリカスは2026年から向こう6年間で約170億ユーロを米国に投資し、発電容量を27州で約13GWから2031年までに22GWへ拡大する計画です。2025年には単年で2GWの新規発電容量を米国内で稼働させました。
世界の洋上風力事業は継続
RWEは世界全体では洋上風力事業を継続する方針で、現在18のウィンドファームを稼働、4件を建設中です。英国の直近の洋上風力オークションでも6.9GW分の権利を確保しており、米国以外の地域での開発は引き続き強化していく考えです。
出典:RWE