日立造船は2022年11月9日、環境省が公募した「コ・イノベーションによる脱炭素技術創出・普及事業」に提案していた「モルディブ国における太陽光発電とNAS蓄電池を用いた脱炭素型海水淡水化システムの実証」が採択されたと発表しました。詳細は日立造船の公式発表で確認できます。
ディーゼル発電依存からの転換を後押し
インド洋の島嶼国であるモルディブ共和国は淡水資源に乏しく、現在はディーゼル発電を利用した海水淡水化処理で生活用水を確保しています。同国はカーボンニュートラルの実現に向け、再生可能エネルギー電力を利用した海水淡水化システムの導入を検討しており、本事業はこうした転換を技術面から後押しするものです。
系統に依存しない太陽光発電でGHG排出ゼロを実現
実証では、どの島でも得られる系統から独立した太陽光発電の電力のみを使用し、GHG排出なく逆浸透膜(RO膜)法による海水淡水化処理を行います。太陽光発電の余剰電力はNAS蓄電池に蓄え、日射のない時間帯は蓄電池からの電力で淡水化処理を継続することで、再生可能エネルギーを有効利用しながら脱炭素化に貢献する技術の確立を目指します。事業実施者は日立造船、公募実施者は環境省(執行団体:公益財団法人地球環境センター)で、実施期間は2022年10月から2024年1月末までを予定しています。
水事業を通じ世界の水需要に貢献
日立造船は海水淡水化プラントや産業用水処理設備の分野で長年の実績を持ち、今回の実証もその知見を生かしたものです。今後も水事業を展開し、気候変動の影響を受けやすい島嶼国をはじめとする世界の水需要への貢献を図る方針です。
出典:日立造船「モルディブ国における太陽光発電とNAS蓄電池を用いた脱炭素型海水淡水化システムの実証が、環境省の『コ・イノベーションによる脱炭素技術創出・普及事業』に採択」