積水化学工業株式会社(代表取締役社長:加藤敬太)は、フィルム型ペロブスカイト太陽電池の共同研究を東京都と開始することが決まったと発表しました。2023年春から東京都下水道局森ヶ崎水再生センター(東京都大田区)にフィルム型ペロブスカイト太陽電池を設置し、発電量のモニタリングや腐食耐久性の確認などを行います。
下水道施設への適用性を検証
シリコン系太陽電池は重量などによる設置場所の制限が課題となっています。フィルム型ペロブスカイト太陽電池は軽量で柔軟という特長を持ち、ビルの壁面や耐荷重の小さい屋根、曲面などさまざまな場所に設置できる次世代太陽電池です。下水道施設をはじめとした大規模建築物を有する公共施設は、フィルム型ペロブスカイト太陽電池の重要な潜在市場のひとつと位置づけ、下水道施設への適用性を検証します。2023年春頃までに、処理槽上部の覆蓋の一部に太陽電池を設置し、発電効率の測定や耐腐食性能などの検証を実施する計画です。役割分担は、東京都が総合調整と設置場所の提供、技術的助言・評価を担い、積水化学が研究計画の策定と設置、計測・分析、下水道施設への適用に向けた研究開発を担います。
発電効率15%を達成、2025年の事業化目指す
積水化学は独自の封止・成膜・材料・プロセス技術により、業界に先駆けて屋外耐久性 10年相当を確認し、30cm幅のロール・ツー・ロール製造プロセスを構築、発電効率15.0%のフィルム型ペロブスカイト太陽電池の製造に成功しています。2023年度以降は本件を含む各種用途への設置を通じて技術実証と施工方法の確立を進めるとともに、NEDOのグリーンイノベーション基金を活用して1m幅での製造プロセス確立や耐久性・発電効率のさらなる向上を図り、2025年の事業化を目指すとしています。
出典:積水化学工業株式会社