経済産業省は2025年2月25日、令和6年度「持続可能な航空燃料(SAF)の製造・供給体制構築支援事業」の公募結果を公表しました。出光興産、ENEOS、太陽石油、コスモ石油の4案件を採択し、国内で商用規模のSAF供給基盤を整えます。
HEFAとATJの2方式を支援
出光興産は山口県、ENEOSは和歌山県で、廃食用油など油脂を水素化処理するHEFA方式の設備を計画します。太陽石油は沖縄県、コスモ石油は香川県で、エタノールを航空燃料へ転換するATJ方式を採用する計画です。異なる原料と技術を並行して整備し、特定原料への依存を下げながら供給量を増やす構成です。
2030年の供給目標へ設備投資
航空分野では機体更新や運航効率化だけでは排出削減に限界があり、既存航空機で使用できるSAFが重要になります。一方、従来のジェット燃料より製造費が高く、原料調達や需要家との長期契約にも不確実性があります。補助事業は初期の設備投資を支えますが、採択は最終投資決定や稼働を意味しません。各社の基本設計、原料契約、航空会社との販売契約、完成時期、実生産量を継続して確認する必要があります。