オリックスグループとAGCは2025年3月25日、建物から回収した窓ガラスを再び建築用板ガラスへ戻す水平リサイクルの事業スキームを構築したと発表しました。両社によると、窓ガラスの回収から再製品化までを一貫して事業化する国内初の取り組みで、解体・改修時に廃棄されてきたガラスの資源循環を進めます。
オリックス資源循環が廃棄物として出る窓ガラスを回収し、アルミサッシなどを分離します。TREガラスがガラスくずを精製して品質を確認し、AGCが再生原料「カレット」として受け入れ、板ガラスを製造します。オリックスは全体のスキーム設計と管理を担い、複数企業の工程をつなぎます。
板ガラスの製造では、珪砂などの天然資源を高温で溶融するため、多くのエネルギーを使います。品質を確保したカレットを原料に混ぜれば、天然資源の使用量と溶融時のエネルギー消費を減らし、製造段階のCO2排出削減が期待できます。回収後の異物除去と品質管理を事業工程に組み込んだ点が、水平リサイクルの継続性を支えます。
両社は今後、建築用窓ガラスに加えて、使用済み太陽光パネルのガラスへの適用も検討します。水平リサイクルでは、解体現場での分別精度と回収先までの逆物流が採算を左右します。案件ごとに発生量を予測し、サッシとガラスを安全に分離する手順を標準化すれば、安定した原料確保と作業負担の軽減につながります。