エイチ・アイ・エス(HIS)は2025年3月27日、Saule Technologies、フジプレアムと連携し、大阪・関西万博会場のスマートポールにフィルム型ペロブスカイト太陽電池を提供・実装すると発表しました。
円筒形状に合わせた曲面モジュール
設置場所は、電気事業連合会が出展する「電力館 可能性のタマゴたち」の建屋エントランス前です。日本ネットワークサポートが設置する円筒形のスマートポールに、ポーランドのSaule Technologiesが開発したフィルム型モジュールを曲面に沿わせて取り付けました。従来の平面パネルでは設置しにくい形状へ対応できる、薄く軽い太陽電池の特徴を示す展示です。
フジプレアムは独自の精密貼合技術を応用した封止技術を提供し、耐久性と長寿命化を図りました。ペロブスカイト太陽電池は発電層が薄く、柔軟性を持たせやすいうえ、太陽光だけでなく室内照明などでも発電できる可能性があります。今回の実装は発電量の大きさを競う設備ではなく、設置面を広げる用途の実証的な位置付けです。
街路設備との一体化を提示
スマートポールには、IoT街路灯、デジタルサイネージ、人流解析用AIカメラ、スマートフォンのワイヤレス充電器付きベンチなども組み込まれます。太陽電池をポール表面と一体化することで、独立した架台を設けずに都市設備へ発電機能を追加する姿を示します。
HISは2015年からSaule Technologiesへ出資し、同社製品の日本・アジアでの独占販売権を持ちます。万博での展示は、旅行会社のHISが投資先技術の事業化に関わる案件でもあります。今後の商用展開では、発電性能、耐候性、量産コスト、施工性の検証が焦点になります。