アジャイルエナジーX(東京電力パワーグリッド100%子会社)、TRIPLE-1、東京電力パワーグリッドの3社は2022年12月14日、再生可能エネルギーの余剰電力と先端半導体をハイブリッドさせた「分散型データセンター」を全国に展開する事業を開始すると発表しました。3社は同年11月11日付で戦略的パートナーシップに関する覚書を締結しています。
太陽光発電などは天候により発電が需要を上回ると出力制御の対象となり、系統混雑で連系が難しい地点もあります。国の試算では現在の発電電力量の最大2倍のポテンシャルがあるともされ、本事業はこうした再エネの余剰電力を捨てたり系統を混雑させたりするのではなく、データセンターという新たな需要を生み出して地産地消で有効活用することを目的としています。
首都圏の実証で1,500kW規模を稼働
実証事業として、首都圏の東京電力パワーグリッド事業所敷地内に、TRIPLE-1の演算装置「KAMIKAZE」を含む1,300台の演算コンピューティング・システムを搭載したデータセンターを建設し、1,500kW規模の電力で稼働させてシステム挙動や系統への影響を確認する実験を実施し、正常稼働を確認しました。
2030年までに全国10万kW規模を整備
分散コンピューティングはスマートシティ・自動運転・メタバース・仮想通貨マイニングなど次世代技術に不可欠とされ、世界市場は2028年に560億米ドル規模に拡大する見込みです。アジャイルエナジーXは、TRIPLE-1からの先端半導体調達を強みに、2030年までに全国で10万kW規模の分散型データセンター整備を目指し、自治体の脱炭素促進や再エネ事業者の収益拡大、地域経済活性化にもつなげたいとしています。
出典:株式会社TRIPLE-1「アジャイルエナジーX、TRIPLE-1、東京電力パワーグリッド、再生可能エネルギーと先端半導体をハイブリッドさせた「分散コンピューティング」を実装へ」