東邦ガスとシャープは、2025年3月24日、家庭用蓄電池VPPサービス「わけトク」の対象設備拡充に向けた実証を開始すると発表しました。シャープのHEMSサービス「COCORO ENERGY」と連携し、家庭用蓄電池から電力系統へ放電する制御を確かめます。
2025年3月から1年間、遠隔制御を検証
実証期間は2025年3月から2026年3月までです。東邦ガスがVPPの運用と蓄電池の充放電指令を担い、シャープがCOCORO ENERGYを通じて対象機器を制御します。家庭が太陽光で発電した電力を蓄電池へため、電力需給が厳しい時間に系統へ逆潮流させることで、複数の小さな電池を一つの発電所のように活用します。異なるメーカーや制御基盤を接続できれば、ガス会社が提供するエネルギーサービスの対象を広げられます。実証では指令への応答、通信の安定性、蓄電池残量、利用者への影響などを確認します。
家庭の余力を調整力として買い取る
「わけトク」は、東邦ガスが家庭用蓄電池を遠隔制御し、放電した電力を買い取るサービスです。公表条件では、買取単価は対象料金プランの第2段階料金、再エネ賦課金、燃料費調整額に1kWh当たり3円を加えて算定します。利用には同社のガス・電気契約や卒FIT電力の売電契約などの条件があります。低圧の家庭用電池を束ねれば、発電量が変動する太陽光や風力を支える調整力になります。一方、利用者の停電用残量を守り、電池劣化や通信障害を考慮した制御が不可欠です。ガス業界と電気機器メーカーが連携し、家庭設備を電力市場へ参加させるための接続範囲を広げる実証です。