三菱HCキャピタルは、デンマークの再生可能・次世代エネルギー事業会社European Energy A/Sの株式20%を取得する契約を締結したと発表しました。取得株式は約7,500万株、出資額は約7億ユーロで、発表時の換算では約1,100億円です。取引完了後、European Energyは三菱HCキャピタルの持分法適用会社となります。
28カ国・60GW超の開発基盤を取り込む
European Energyは欧州を中心に世界28カ国で事業を展開し、累計3GW以上の再エネ開発実績と60GW超の開発・建設パイプラインを持ちます。太陽光・風力の開発から建設、運営、電力販売までを担うほか、再エネ電力を水素やeメタノールへ転換するPower-to-Xにも注力しています。三菱HCキャピタルは完全子会社MHC Energy Europeを通じ、新株引受けなどで株式を取得し、取締役派遣を含め経営に関与します。
リース会社から開発型エネルギー事業へ
今回の投資は金融収益だけでなく、欧州での案件開発機能と人材、事業パイプラインを一体で獲得する戦略です。再エネ開発は金利、資材価格、系統接続、許認可の影響を受けますが、資本力のある三菱HCキャピタルと開発力を持つEuropean Energyの組み合わせにより、案件形成から資金調達までの速度向上を狙います。国内中心だった環境エネルギー事業を、グリーン水素やeメタノールを含む世界市場へ広げる大型投資となります。
European Energy側では新株発行による資本注入が中心で、調達資金は成長投資に使われます。三菱HCキャピタルは既存株の取得だけでなく事業会社へ新たな資金を供給するため、開発案件の実行力を直接高める構造です。
出典:三菱HCキャピタル発表