大林組、浪江町で70MPa水素充填・搬送を実証 供給網の効率化へ

大林組は、福島県浪江町で構築を進める水素供給ネットワークについて、環境性、経済性、安全性を高める新たな実証運用を開始すると、2024年1月19日に発表しました。水素ステーションで高圧容器へ70MPaまで充填して搬送する国内初の実証や、水素パイプラインの新工法、燃料電池への直接供給などを検証します。

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1回の搬送量を増やし物流負担を低減

浪江町では、太陽光発電を利用する福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)が2020年から稼働しています。大林組は2022年4月から、水素搬送管理EMSを使ってFH2Rの水素を町内の複数需要地へ運び、搬送コストとCO₂排出量を従来比で2~3割程度削減しました。今回の実証では、従来より高圧の容器を使って1回当たりの輸送量を増やし、配送回数と車両走行をさらに抑えます。

パイプラインと車両輸送を組み合わせる

需要地が点在する地域では、すべてを専用配管で結ぶと初期投資が大きく、車両輸送だけでは小口配送のコストが課題になります。実証では、需要密度に応じて高圧容器輸送と短距離パイプラインを使い分け、充填・配送計画をEMSで最適化します。新工法によるパイプライン敷設の施工性や、燃料電池へ安定供給するための圧力管理、安全手順も確認します。地域産水素を日常的に使うには、製造コストだけでなく「最後の数キロ」の供給効率が重要であり、その実装条件を探る取り組みです。

出典:大林組発表

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