シン・エナジーは、2023年12月26日、日本小水力発電と共同で設計した台湾・南投県埔里鎮の「能高大圳小水力発電所」が同年11月29日に着工式を実施したと発表しました。最大出力は499kWで、2024年12月ごろの運転開始を予定しました。
既存の農業用水路を発電に活用
発電所は農業用水路「能高大圳」の落差48.56mと最大使用水量1.25立方メートル毎秒を利用する、流れ込み式・水路式の小水力発電所です。年間売電量は約4,000MWhを見込み、チェコのCINK製発電設備を採用します。発電事業者は台湾の霖全能源で、台湾農業省水利署などが開発に関わります。
既存水路を活用するため、大規模ダムを新設せず、農業用水の機能と発電を両立します。シン・エナジーと日本小水力発電は、設備配置や水理条件を踏まえた基本設計を担当しました。
日本の小水力技術を海外へ展開
台湾は山岳地形が多く、小水力発電の開発余地がある一方、水力が発電量に占める割合は限定的です。地域の水路や落差に合わせた個別設計が必要となるため、日本での小水力開発経験を生かします。両社は今回を海外水力事業の重要案件と位置付け、地域資源を活用する分散型電源の開発を進めます。