ENEOS株式会社は2023年11月27日、静岡県裾野市でCO2フリー水素を水素ステーションからパイプラインで街へ供給する実証事業に着手すると発表しました。NEDOの「地域水素利活用技術開発」に「裾野市CO2フリー水素ステーションを活用したパイプライン水素供給システムの開発」として採択された案件で、トヨタ自動車が建設を進めるToyota Woven Cityへ水素を供給する計画です。
FCVと街の水素需要を同時に管理
水素ステーションで製造したCO2フリー水素を、街に設置する燃料電池やボイラーなどへパイプラインで届けます。同じステーションでは燃料電池車(FCV)への充填も行うため、車両と街の双方の需要を満たしながら供給コストを抑える水素エネルギーマネジメントシステム(EMS)を開発します。地域で水素を製造・消費する地産地消型モデルの構築が狙いです。
無付臭水素の漏えい検知も開発
埋設する無付臭の水素パイプラインについて、定性・定量のリスク評価を行い、安全対策を検討します。流量計や圧力計のデータと機械学習を組み合わせ、水素漏えいを検知する技術も開発します。実証期間は2023年度から2025年度で、安全性や経済性に関する運転データを集め、水素ステーションを起点とする供給モデルの確立を目指します。