日立エナジーは2023年11月21日、スウェーデンの燃料電池メーカーPowerCell Groupと共同で、燃料電池を使った水素発電機「HyFlex」の実証機を開発したと発表しました。燃料電池、変電設備、蓄電・冷却・制御などの付帯機器を一体化した拡張可能なシステムで、送電網への接続が難しい場所におけるディーゼル発電機の代替を想定しています。
建設現場や病院の非常用電源を想定
HyFlexが生成するのは交流電力、熱、水で、利用時に二酸化炭素(CO2)を排出しません。建設・採掘現場のほか、データセンター、病院、ホテル、港に停泊する船舶など、電力と熱のバックアップが必要な用途への導入を見込みます。日立エナジーによると、一般的な1MVAのディーゼル発電機を定格出力で1時間運転すると、ディーゼル燃料225kgを消費し、CO2を720kg排出します。
400~600kVA型を2024年後半に投入予定
PowerCellは燃料電池技術を、日立エナジーはパワーエレクトロニクス、蓄電、冷却、制御、システム統合の技術を持ち寄りました。日立エナジーは、移動・一時利用向けの400~600kVA型を2024年後半、複数ユニットを組み合わせられる1MVA以上の常設型を2025年に発売する計画を示しました。水素製造設備への電力供給から、水素を使った分散型電源までをそろえ、水素バリューチェーン全体で事業を広げます。