中部電力は、2024年8月2日、長野県小県郡長和町の和田水力発電所で、FIT認定に必要な土地の貸付契約書を同社従業員が偽造していたと発表しました。同社は資源エネルギー庁と関東経済産業局へ報告し、発電所の運転を停止しました。
同発電所の導水路の一部は国有林を通過します。中部電力は2021年10月、FIT認定申請にあたり東信森林管理署との貸付契約書が必要と確認し、同年12月に手続き中であることを示す書類で申請。2022年3月に認定を取得しました。
認定後の追加提出書類を従業員が偽造
中部電力によると、担当従業員は2022年9月、認定後180日以内に追加提出する必要があった貸付契約書を偽造し、関東経済産業局へ提出しました。発電所は2023年2月にFIT売電を開始しています。
2024年7月、導水路の修繕手続きを進める中で契約書原本が社内にないことから調査し、偽造が判明しました。同社はFIT認定済みと申請中の全発電所を対象に、同様の不適切な処理がないか確認する方針としています。
和田水力発電所は1918年運転開始の流れ込み式発電所で、出力1,900kW、最大使用水量毎秒1.67立方メートル、有効落差127.41メートルです。長期稼働する既設電源の権利関係を、制度申請時に正確に確認する内部統制が問われます。
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