【揚水発電プロジェクト】九州電力、宮崎県の諸塚発電所で導入可能性を調査

発表内容と案件の概要

資源エネルギー庁は、2024年4月10日、九州電力の諸塚発電所を対象とする揚水化の新規開発可能性調査が、資源エネルギー庁の揚水発電導入支援事業に採択されました。再エネ余剰時に水を上池へくみ上げ、需要が高い時間帯に発電する運用を検討し、既存水力資産へ蓄電機能を追加する構想です。 水力発電は燃料を必要とせず、長期間利用できる純国産の再生可能エネルギーです。既設発電所のリパワリングや運用改善は、新たなダム建設に比べて用地取得や環境負荷を抑えやすく、短いリードタイムで発電量や信頼性を高められます。一方で、河川流況、水利権、土砂流入、老朽化した土木設備との整合を丁寧に管理する必要があります。

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事業上の位置付けと今後の焦点

揚水発電は長時間の大容量蓄電として系統安定化に寄与しますが、上下池の容量、導水路、送電接続、建設費、環境影響の精査が必要です。調査では技術方式、往復効率、出力と継続時間、改修工程、投資回収可能性を具体化することが焦点です。 本件を評価する際は、発表時点の計画値だけでなく、工事や運転の進捗、実際の発電電力量、設備利用率、契約履行状況、地域・環境への影響を継続して確認することが大切です。設備容量と年間電力量は意味が異なるため、MWとMWh・GWhを区別し、運転開始予定と実際の稼働開始も分けて把握する必要があります。また、資材価格、金利、制度変更、系統制約など外部条件が収益性や工程へ与える影響にも注意が必要です。一次情報の更新があれば、容量、時期、参画企業、供給先、契約条件を見直すことで、案件の実像をより正確に追跡できます。

さらに、案件の進捗を比較する際は、「検討・調査」「許認可」「着工」「試運転」「営業運転」という段階を区別する必要があります。計画容量が公表されても、資金調達、系統接続、設備調達、地域合意が整うまでは運転開始が確定したとは限りません。反対に、既設設備の更新案件では、工事完了後の性能試験と営業運転再開を確認して初めて効果を測れます。発表資料に示された想定値は基準として保存し、その後の実績値や変更点と照合することで、事業の確度、脱炭素効果、地域への便益、運転上の課題を過不足なく評価できます。

出典

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