DaigasグループのDaigasガスアンドパワーソリューションは、北海道苫小牧市と厚真町で計画していた「(仮称)苫東厚真風力発電事業」を中止しました。北海道は2025年8月19日付で事業廃止を公表しました。計画の最大出力は34.39MWで、苫東地域に陸上風力発電設備を整備する構想でした。

資材高騰で採算確保が困難
事業者は、資材価格や建設費の上昇などを踏まえ、事業性を確保することが困難になったとして計画を取りやめました。風力発電では大型部材、輸送、基礎工事、系統接続など幅広い費用が上昇しており、開発初期に置いた前提と実際の投資額が乖離しやすくなっています。環境影響評価を進めた案件でも、最終投資判断に至らない例が増えています。
環境影響評価も終了へ
同事業は北海道条例に基づく環境影響評価の対象で、事業者はこれまで計画段階の手続きを進めていました。中止により、当該計画に関するアセス手続きも終了します。地域側にとっては、再エネ投資や地域貢献策が実現しない一方、景観や自然環境への影響懸念は解消されます。今後の陸上風力開発では、早期からのコスト精査と系統・地域条件を織り込んだ計画づくりが一層重要になります。